開会挨拶

公益財団法人ダノン健康栄養財団 理事長
国家公務員共済組合連合会虎の門病院 名誉院長
東京大学 名誉教授
大内 尉義
2025年のダノン健康栄養フォーラムの開催にあたりご挨拶申し上げます。本フォーラムは、ダノン
健康栄養財団と日本栄養士会の共催により毎年開催されている講演会ですが、本年で第27回目の
開催となります。
今回のフォーラムでは、ダノン健康栄養財団の国際組織であるダノン・インスティテュート・イン
ターナショナルが掲げる「ヘルシーエイジング」をメインテーマとしました。わが国の平均寿命はさら
に延び、高齢者、特に75歳以上の高齢者がますます増加しています。このような状況の下、健康寿命
を延伸し、健康長寿社会を築いていくことが喫緊の課題となっていますが、これこそが、まさに今回の
テーマであるヘルシーエイジングの目標とするところです。それでは、ヘルシーエイジングを達成する
ためには、どのようなことが重要なのでしょうか。本フォーラムではこの点を明確にすることを目的と
し、まず、山本尚子先生(国際医療福祉大学大学院)から「ヘルシーエイジング社会の実現を目指し
て」と題する基調講演を頂き、WHO勤務のご経験に基づくグローバルな視点からヘルシーエイジン
グ社会をどのように実現していくかについてお話し頂きます。その後、各論に入り、まず浦野友彦先生
(国際医療福祉大学)から臨床医学の視点で、特にフレイル/サルコペニア/ロコモの重要性に関する
講演を頂き、次いで、新開省二先生(女子栄養大学)からヘルシーエイジング達成のための、食と栄
養の重要性について、さらに内山真先生(東京足立病院)から睡眠の役割についてご講演を頂き、最
後にパネルディスカッションを行うプログラムになっています。いずれもヘルシーエイジング実現に向
けての最先端のお話が伺えるとともに、参加者の皆様と活発なディスカッションが行われることを期
待しております。
最後になりましたが、本フォーラムが発信する、ヘルシーエイジングを目指す上での多くの情報が、
皆様の今後の活動において大いに役立つことを祈念し、ご挨拶といたします。
