<理事長就任の挨拶>


 このたび、清水 誠先生のあとを受け、公益財団法人ダノン健康栄養財団(以下、財団)の理事長に就任いたしました虎の門病院の大内でございます。就任にあたり、一言ご挨拶申し上げます。

 私はもともと循環器内科医でしたが、1986年から東京大学医学部老年病学教室に在籍、以来、老年医学・高齢者医療の診療・教育・研究に携わってまいりました。2013年、虎の門病院院長に就任、2020年からは同病院の顧問を務めております。私の専門の高齢者医療においても「食と栄養」の重要性は今更申し上げるまでもなく、特に「フレイル」、「オーラルフレイル」の概念が提唱されてからはさらに関心が高まっています。

 そうした情勢の中、私は、前々理事長であられる井廻道夫先生のご推挙により、2016年より財団の学術委員、次いで2020年より理事を務めてまいりました。この間、財団が行ってきた種々の事業―学術助成事業、食と健康に関する旬のトピックスをお届けするダノン健康栄養フォーラム、メールマガジンやウェブサイトなどの情報提供事業などに関わらせていただき、小児から高齢者まで、年齢、性別を問わず、幅広く栄養に関するリテラシーを高めるための財団の事業がますます重要になっていることを痛感しております。

 財団での経験がさほど長くない私にとって、今回の理事長就任はまことに予想だにしないことではありましたが、理事、評議員、会員の皆様方と手を携えて、財団のさらなる発展に尽力し、「食と栄養」の視点から、明るい健康な社会の構築に貢献できることを祈念しております。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

                                                                                     公益財団法人ダノン健康栄養財団 理事長 大内 尉義

 

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